地中海クルーズ5日目(コトル)
この日の寄港地は、モンテネグロのコトルという街です。
今回のツアーが決まるまで知らなかったのですが、調べてみてから、一番楽しみにしていたところです。理由は後ほど。
ここでも港にはクルーズ船がつけられないので、テンダーボートに乗り換えます。今回は距離が短かったので、上陸もスムーズでした。
この日はツアー組み込みの観光がなく、各自自由行動ということで、やや早め、8時ごろに上陸しました。
モンテネグロという国は、EUに加盟していないので、シェンゲン協定の外、つまり本来なら入国審査があるんだと思うんですが、今回はパスポートを1回も出すことなく出入りできました。クルーズ船なので特別扱いなのでしょうか、まあこちらとしてはありがたいですが、大丈夫なのかしら。ちなみに通貨はユーロが流通してます。こちらもECB非公認。
コトルは中世から商業都市として栄えた街で、旧市街は世界文化遺産にも指定されています。それにふさわしい歴史を感じさせる街並みです。先日のサントリーニ島は、地震などで古い建物はほとんど残ってないそうなのですが(だからこそ再建時にああいう白い外壁で揃えようということができたわけですが)、こちらはそういうのも少なく、古そうな建物だらけです。
さて、まずは古い城壁をたどって山の上の方を目指します。頂上まで1時間ほどと聞いていますが……
なかなかの傾斜に加えて、階段が狭く、坂は滑りそうで危険です。今日は薄曇りでしたが、それでも暑さはかなりのものです。
30分近く登ったでしょうか、古い教会にたどり着きました。ここからでもかなりの素敵な景色。とはいえけっこうくたびれました。
そうこうしていると、すでに上まで行って降りてきた、同じツアーの方と遭遇しました。頂上まではまだ30分以上登るというのを聞いて、私たちはここで引き返すことにしました。まあ無理はしないのが一番です。
というのも、この街で楽しみにしてきたのは、城壁よりも別のものがあるのです。それは……
そう、実はこのコトルは猫の街として有名なのです。街のあちこちに猫がいます。街の人が猫を大切にしているのでしょう、猫たちもみんな人を怖がりません。オープンテラスのカフェもあちこちにあるので、さながら街全体が猫カフェ。
猫の博物館なんていうのもありました。といっても、個人の方が世界各国から、猫がえがかれた印刷物を収集・展示しているという、こじんまりしたもの。あんまり商売する気もなさそうなのが、逆に好印象。リアル猫も2匹いました。
そのほかの街歩きポイントとしては、大聖堂も欠かせません。私はこの種の聖堂が好きで、入れるとこはなるべく入るようにしてます。
お昼はシーフードにしました。テラス席で昼からムール貝と白ワイン。素敵です。食事しているお客さんのテーブルの下にも猫。おこぼれを待ってます。
城壁の外には、ちょっとした市場も出てました。生鮮食品はそうそう買うわけにもいかないので、雰囲気だけ楽しみつつ。
大満足してコトルを後にしました。ぜひまた来たい。そのときは体力と靴の準備を万全に。